Windows7がインストールされているPCに、Ubuntu9.10を同居させ、Eclipseの環境構築をしたときの履歴です。
PCがインターネット接続されている必要があります。
Ubuntuのインストール
最初はWindows7を使って処理を行います。
Windows7を立ち上げて、UbuntuのサイトからCDイメージをダウンロードします。今回は、ubuntu-ja-9.10-desktop-i386.isoをダウンロードしました。
isoファイルをCD-Rに焼いて、再度WindowsのCDドライブに入れるとWubiというアプリが立ち上がります。このソフトでWindowsのファイルシステム内にUbuntuをインストールすることができます。
※この方法でインストールすると、HDDのパーティションを未変更でLinuxが使えるようになります。
Wubiの処理が終わったらWindowsを再起動します。
起動時に、UbuntuかWindows7を選択できるようになっているので、Ubuntuを選択します。
しばらくインストール処理が走った後に再起動されるので、またUbuntuを選択します。
2度目の再起動で無事Ubuntuが立ち上がったら、多分アップデート・マネージャが開いているので、アップデート処理を行い、3度目の再起動を行います。
※手元のPCでは、Wubiの起動からここまでは1時間もかからずに終了しました。
Javaのインストール
ここからはUbuntsOS内の処理です。
ディスクトップの左上にいくつがメニューがあります。
以下、このメニューをOSメニューと表現します。
OSメニュー>アプリケーション>アクセサリ>端末を選択します。
立ち上がった端末でjavaコマンドを叩くと、javaがインストールされていないことと、インストールできるJVMの名前がいくつかメッセージ表示されます。
OSメニュー>システム>システム管理>Synaptic パッケージ・マネージャを選択します。
「Synaptic パッケージ・マネージャ」画面が立ち上がったら、"sun-java6-jdk"を「クイック検索」します。
sun-java6-jdkを右クリックして、「インストール指定」メニューを選択すると、
依存関係にあるライブラリを追加するかダイアログで聞いてくるので「マーク」ボタンを押します。
元の画面に戻って画面右上の「適用」メニューを選ぶとダウンロードとインストールが実行されます。
端末で[java -version]コマンドを叩くと、version 1.6.0_15がインストールされました。
Eclipseのインストール
SynaptickからEclipse(ガリレオ)がインストールできますが、EE Developersパッケージではないため、
eclipseのサイトからダウンロードします。
http://www.eclipse.org/downloads/
Eclipse IDE for Java EE Developersを選択すると、
OSは特に指定しなくてもlinux用のファイルが自動的にダウンロードされました。
eclipse-jee-galileo-SR1-linux-gtk.tar.gz
OSメニュー>場所>ホーム・フォルダを選択します。
「ファイル・ブラウザ」が立ち上がるので、「ダウンロード」ディレクトリを開きます。
ダウンロードしたアーカイブを右クリックして、「ここに展開する」メニューを選択します。
解凍してできた「eclipse」ディレクトリをホームディレクトリに移動させます。
※Windows7でEclipseを解凍すると結構な時間がかかるのですが、Ubuntuだとさくさく解凍できます。
「eclipse」ディレクトリの直ぐ下に「eclipse」ファイルがあるで、
ダブルクリックしてEclipseが立ち上がるか確認してみます。
Eclipseが使える事を確認したら、一旦落とします。
Eclipse日本語パッチ
プレアデスをサイトからダウンロードして、解凍します。
http://mergedoc.sourceforge.jp/
Pleiades 本体ダウンロード
pleiades_1.3.1.zip
readmeファイルに従って、インストールを行います。
作成されたディレクトリ内の「features」ディレクトリと「plugins」ディレクトリを先ほどの「eclipse」ディレクトリにマージします。
eclipse.iniの最終行に、pleiades.jarを追記します。
-javaagent:/home/[ユーザ名]/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
後からディスクトップのシートカットから起動するようにするので、絶対パスで指定してください。
ディスクトップで右クリック>ドキュメントの生成>空のファイル を選択します。
作成されたファイルを適当な名前に変えて、Eclipse起動コマンドを記述します。
/home/[ユーザ名]/eclipse/eclipse -clear
ファイルを右クリック>プロパティ>アクセス権 タブを選択して、
「プログラムとして実行できる」チェックボックスをtrueに変更します。
これでファイルをダブルクリックでEclipseが立ち上がるようになります。
- clearオプションはプレアデスのreadmeファイルに従って、後で消してください。
とりあえずEclipseが日本語で使えるようになるのですが、
しばらく使ってみると2点ほど問題がありました。
1.Eclipseのダイアログでマウスクリックできないボタンがある。(TabキーとEnterキーで回避は可能)
2.「Ctrl+Space」でWindowsでいうところのIMEが立ち上がるため、コンテンツ・アシストが使えない。
(実はLinux版Eclipseのコンテンツ・アシストのディフォルトショートカットは、「Alt + /」)
ボタンが押せない問題の解消
何を意味するのか未調査ですが、起動用のファイルに「export GDK_NATIVE_WINDOWS=1」オプションを追加すると解消されます。
export GDK_NATIVE_WINDOWS=1 /home/[ユーザ名]/eclipse/eclipse
コンテンツ・アシストを「Ctrl+Space」に変える
ディスクトップの右上に、星アイコンかキーボードアイコンがあると思います。
このアイコンを右クリックして、設定メニューを選択すると、「IBusの設定」ダイアログが開くため、
「切り替え」の右側の「・・・」ボタンを押して、「Ctrl+Space」ショートカットを削除します。
Eclipseを起動して、メニュー>ウィンドウ>設定>一般>キーで、コンテンツ・アシストのバインディングをCtrl+Spaceに変更します。
以上で、問題2点は解消されました。
参考サイト(順不同)
Ubuntu 9.04 に JDK をインストールする
9.10 にしたら Eclipse で "Next" とか押せないボタンがある
Ubuntu 9.10 Eclipseのボタンが押せない場合の対応
Eclipse コンテンツ・アシストが表示されず